仕事を知る
津山市森林組合は、組合員約5千名で組織され、森林の整備等を通じて、地球環境の保全への貢献はもとより、
地域林業の発展及び組合員の福祉の向上、更には、地域の活性化を旨として、活動しています。
森林整備事業
森林の整備に当たっては、施業箇所の集約化・団地化を通じて作業の効率化に努めています。
また施業委託者の経済的負担の軽減の観点から、造林補助事業等の積極的な活用にも務めています。
更には、施業を通じて森林の持つ公益的機能の高度発揮の観点から、治山事業にも積極的に取り組んでいます。加えて、林道・作業道等の開設を推進し、作業の効率化を目指しています。
地拵え
苗木を山に植栽する前に、生育環境を整えるための整地作業を行います。
この作業を”地拵え”と呼びます。林地残材や雑草等を取り除き整えていく作業は、地道な作業となりますが、植林を行っていくためのスタートとして重要な仕事となります。
植え付け
地拵えが出来た林地に、新たに森林を造成するために、主にスギ、ヒノキ、マツ等の針葉樹を一定の間隔を保ちながら、植え付けていきます。
苗木は、コンテナ苗といって、年中植栽しても枯れにくい苗木を使っています。
下刈り
作物の生育を妨げる雑草を取り除くように、植えられた苗木が成長するよう雑草や妨げとなる植物を除去する作業で、これを”下刈り”と呼びます。
植林をしてから約5年までは毎年夏の時期に行います。
下刈りと同時に苗木の成長を助ける為、肥料などを与えることもあります。
また、笹が多い場所では、除草剤を使うこともあります。
除伐
苗木を植栽して10年くらい経過すると苗木は大きく成長し下刈りは必要なくなるかわりに、植栽木以外の灌木が生長してきます。
また、クズ・フジ・ツタ 等のツル植物も増えてきて幹に巻き付いたり覆いかぶさったりします。これを取り除くため、除伐作業を行います。
植え付けた苗木は成長により、曲がってしまったり折れることもありますので、これらの木を灌木等とともに、チェーンソーやノコギリで刈り払う作業を行います。
枝打ち
植栽木は成長10~15年たつと約4~8m程まで成長します。成長とともに枝が増えてき、周りの植栽木との枝が重なりあい森は暗くなってしまい、枯れた枝から害虫などが侵入してしまいます。
そこで枝を付け根から切る「枝打ち」の作業を行います。
樹木の生長がとまる 秋~冬 にかけて作業を行います。
枝打ちをすることにより、節の少ない優良な木材へと成長していきます。
間伐
順調に成長した植栽木は20~30年ほどたつと林の中は混みあってきます。
そのままにしておくと木々は細々と弱まってしまい、害虫などにも弱い木となってしまいます。
その為”間伐”として主にチエンソーを使用して間引きの作業を行う事で環境の改善や、樹木が健康に育つよう作業を行います。
間伐をする事で樹木の生長以外にも、日差しが入るようになり、地表の草や木が新たに生えることにより、森林の多様性が増幅され昆虫や動植物等が生息できる等、自然環境の改善にも役立っています。
加工・販売事業
主に組合員の間伐材等を受託生産販売しており、柱等の用材として利用できる木材は県森連共販所に出荷し、利用できない材については、バイオマス発電用の資源等として販売しています。
木材加工
当組合では、生産した木材等を直接加工してはいませんが、注文に応じて専門の業者による加工にも対応出来ます。
木材販売
森林の整備、とりわけ間伐より生産された丸太は、県森連の市場での競売(競市)に出荷しております。
また、長級・径級・樹材種等の要望による採材を行い販売(注文材)することも可能です。
指導事業
作業班員の技術向上と安全対策指導を目的とした会議と研修のほかに、
地区懇談会・説明会、講習会の開催や、学校訪問、体験学習を行っております。
主な内容
- 系統組織のコンプライアンス態勢の強化による健全な組織づくりの推進
- 津山森林組合改革推進室を中心とした森林・林業を取巻く諸情勢い対応するための組織づくりを検討
- 組合指導監査を通じ、会員組合の健全な事業運営を推進
- 系統内役職員の資質向上のための研修会等の開催
- 労働災害を抑制するため、森林組合職員、作業員への安全指導